プロップ(PR)とは
プロップとは、ラグビーの15あるポジションのうち、背番号1番と3番をつける選手のことを言います。
スクラムを組むときは最前列の左右に入り、チームの中でも特に体の大きい(重たい)選手が務めるポジションです。
英語表記はPR(prop)で、1番を左プロップ(ルースヘッドプロップ)、3番を右プロップ(タイトヘッドプロップ)と呼び分けます。
スクラムを支える「支柱」
プロップ(prop)とは、英語で支柱という意味の言葉です。
その名のとおり、8人で組むスクラムを最前列で支える、まさに柱のような存在で、専門性の高さから「スクラム職人」と呼ばれることもあります。
左プロップ(1番)と右プロップ(3番)の違い
同じプロップでも、1番と3番ではスクラムでの役割が大きく違います。
違いを生んでいるのは、スクラムを組んだときの頭の位置です。
競技規則では、フロントローの選手は「頭は自分の目の前の相手の左側に付ける」と決められています(第19条10項)。
この決まりがあるため、1番と3番では頭の入り方がそれぞれ異なります。
左プロップ(ルースヘッドプロップ)
背番号1番の左プロップはルースヘッドプロップと呼ばれ、直訳すると「緩い頭のプロップ」という意味になります。
1番の頭は相手フロントローの左側に出るため、左側スペースが空いた状態になります。
頭が相手に挟まれず、比較的自由が利くことから「緩い頭のプロップ(=ルースヘッドプロップ)」と呼ばれています。
右プロップ(タイトヘッドプロップ)
一方、背番号3番の右プロップはタイトヘッドプロップと呼ばれ、直訳すると「きつい頭のプロップ」という意味になります。
3番の頭は、相手のルースヘッドプロップとフッカーの間に挟まれます。
両側から締めつけられる窮屈な状態になることから「きつい頭のプロップ(=タイトヘッドプロップ)」と呼ばれています。
さらに3番は、相手の圧力を両肩で受け止めることになるため、スクラムの中でもっとも負担の大きいポジションの一つだと言われています。
ラインアウトではリフターを務める
プロップの仕事は、スクラムだけではありません。
ラインアウトでは、ジャンパーを空中へ持ち上げるリフターとしての役割も担います。
トップレベルのジャンパーには身長2メートルを超える選手もいるため、その巨体を一気に持ち上げる怪力が求められるのです。
近年はフィールドプレーも求められる
かつてのプロップは、スクラムさえ強ければよいと言われることもありました。
しかし、ラグビーのスピードが年々上がり、選手のフィットネスが向上したことで、近年はプロップにもフィールドプレー(セットプレー以外のプレー)が求められるようになっています。
ラグビーワールドカップ公式サイトでも、現代のプロップには器用な手先と一瞬のスピードが必要になってきていると紹介されています。
スクラムが強いのは大前提として、そこにハンドリング能力や持久力が加わった選手が、ラグビー日本代表に上り詰めているのです。
プロップの体格
プロップは、チームの中でも特に体重の重い選手が務めることの多いポジションです。
日本代表のプロップを見ても、身長は170cm台〜180cm台、体重は100kg〜120kg台の選手が中心となっています。
身長が飛び抜けて高いわけではありませんが、低く構えて押し合うスクラムでは、重心の低さがそのまま武器になります。
プロップを動物で例えると
プロップというポジションを動物で例えるなら、ゾウがぴったりです。
チームの中でもっとも体が大きく、どっしりと構えて相手の圧力を受け止める姿は、陸上でもっとも重い動物であるゾウそのものです。
派手なプレーは少なく縁の下の力持ちですが、プロップが崩れるとスクラムもラインアウトも成り立ちません。
バックスの華麗なプレーだけでなく、フォワードの献身的な働きにも注目してみてください。
まとめ
- プロップは背番号1番・3番、スクラムの最前列(フロントロー)の両サイドを務めるポジション
- 1番はルースヘッドプロップ、3番はタイトヘッドプロップ
- スクラムだけでなく、ラインアウトのリフターとしても重要な役割を担う
- 近年はスクラムの強さに加え、ハンドリング能力や持久力も求められる
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