トライとは

トライとは、ラグビーの得点方法の一つで、相手陣地のトライゾーン(旧名:インゴール)にてボールを地面に付けること(グラウンディングすること)を言います。

トライを決めるラガマルくん

トライゾーンとは、ゴールポストが立っているトライラインと、その奥にあるデッドボールラインの間のエリアのことで、下図の青色のエリアを指します。

グラウンドの図。両端の青色のエリアがトライゾーン
青色のエリアがトライゾーン

このエリア内に、ボールを一瞬でも地面に付けることで、トライが認められます。

また、トライラインの上もトライゾーンに含まれるため、ライン上にボールを付ければトライとなります。

文章だけではイメージしにくいと思いますので、実際のトライシーンをぜひ動画でご覧ください。

「インゴール」から「トライゾーン」に名称変更

トライエリアは、長らく「インゴール(in-goal)」と呼ばれてきました。

しかし、ワールドラグビーの決定を受けて、日本ラグビー協会は2025年4月1日から、名称を「トライゾーン」(トライエリア)に変更。

あわせて、「ゴールライン」も「トライライン」という名称に変わりました。

「インゴール」「ゴールライン」として覚えている方も多いと思いますが、名称が変わっただけで、どちらも同じエリアのことです。

トライは5点、コンバージョンを決めると2点の合計7点

ラグビーの醍醐味といえる「トライ」ですが、こちらは一度に5点が入ります。

さらに、トライをしたチームはコンバージョン(ゴールキック)の権利も与えられ、このキックが決まると追加で2点

トライと合わせて最大7点が入る仕組みです。

コンバージョンキックを蹴るラガマルくん

ラグビーは一度に入る点数が大きいため、点差が開いているように見えても、実は接戦ということも少なくありません。

トライにならないケース

相手に止められて、ボールを地面に付けられなかった場合

トライゾーンにボールを持ち込んでも、ボールと地面の間に相手選手の腕や体が入り、ボールを地面に付けられなかった場合はトライになりません。

これを「ヘルドアップ」と言い、攻撃側がボールを持ち込んでヘルドアップになった場合は、守備側のトライラインドロップアウト(トライラインからのドロップキック)で試合が再開されます。

地面に付ける瞬間に、ボールが手から離れてしまった場合

トライゾーンに飛び込んでも、地面に付ける瞬間にボールが手から離れてしまい、ボールをコントロールできていない状態で地面に落ちた場合はトライになりません。

ワールドラグビーの競技規則では、グラウンディングは「ボールを持ったまま地面に付ける」か「地面にあるボールを手や腕、体の前面で押さえる」ことと定められているためです。

ゴールポストのパッドにボールを押し付けた場合

以前は、トライライン上に立つゴールポストの根元(パッド)にボールを押し付けてもトライが認められていました。

しかし、ワールドラグビーは2020年にルールを変更し、現在はゴールポストのパッドに押し付けてもトライにはなりません

トライの由来

今ではトライは5点ですが、実はラグビーが始まった当初、トライには点数がありませんでした

当時の試合は、キックによるゴールの数だけで勝敗が決まっていて、トライはゴールキックに挑戦する権利を得るためのものでした。

この「ゴールキックに挑戦する(try at goal)」から、「トライ」という名前が付いたと言われています。

トライの点数の移り変わり

その後、ルールの改正を重ねるごとにトライの価値は上がり、現在の5点になりました。

時期トライコンバージョンペナルティゴールドロップゴール
1871年0点ゴールの数だけで勝敗が決まる
1889-90年1点2点3点
1893-94年3点2点3点4点
1948年3点2点3点3点
1971年4点2点3点3点
1992年〜5点2点3点3点

1871年に作られた最初の公式ルールでは、「試合はゴールの数だけで決める」と定められていました。

1889-90年のシーズンに、トライにも点数が付く仕組みが作られ、1893-94年のシーズンにはトライが3点に。

1948年にはドロップゴールが4点から3点に下がり、1971年にトライが4点、1992年に5点となって、現在の形になりました。

1971年と1992年の変更は、ゴールキックだけで勝敗が決まる試合が増えたことを受けて、トライの価値を高めるために行われたとされています。

まとめ

  • トライは、相手のトライゾーン(旧名:インゴール)にボールを付ける得点方法
  • トライは5点。コンバージョンを決めると2点が加算され、最大7点
  • 相手に止められてボールを地面に付けられなかった(ヘルドアップ)、地面に付ける瞬間にボールが手から離れた、ゴールポストのパッドに押し付けた場合はトライにならない
  • トライという名前は、ゴールキックに挑戦するという意味の「try at goal」が由来とされている